3月最初の彼女と今日の彼女
2本目のブログです。
背景やアイコンなど、色々カスタマイズ出来るようですが、ちゃんと扱えるのはまだ先の出来事になりそうです。この先延ばしがいけないことと私は学ばない。
日々、更新できればと思っていますが、なかなか難しいものですね。
考えてしまうことは沢山あるのにそれを記す間は意外と取れないものです。
それゆえに今回は長いです。そして笑いどころはあまりありません。
前回のブログで非常に申し訳ない発言がありました。
人物紹介と称し、私と彼女を紹介しましたが『彼女』はあくまで呼び名です。
私たちは決して付き合っていません。
付き合うということは、お互いを認め合い、相手を思って優しくし合い、傷つけあって慰め合う。
そして、自分に残った「あの人」を思い出して愛すことでしょう。
そして、また「会いたい」と恋をすることでしょう。
甘く、そして少しの苦みと飲み込んだ後も喉に残り、存在を忘れさせないカフェオレみたいなものなのかと思います。
けれども、私たちは違いました。
認めずに疑い合い、自分のために優しくし合い、勝手に傷つく。ただ、慰め合う。
そして、自分に残った「感覚」を思い出して寂しくなったのでしょう。
そして、また「会いたい」と勘違いをしたのでしょう。
何も入ってない珈琲を飲んで苦いと言い、そしてホットミルクを飲んで暖かいと言う。
そのなことを繰り返したのでしょう。わかっていても混ぜてみようと思わなかったのでしょう。
3月、彼女と出会った月。最初の頃の彼女。
私の仕事はイベントで大変忙しい時期だった。短期スタッフの大学生の男の子の一人が彼女を連れてきた。週に何度か車でお店を出すところにお客様として来てくれたグループの一人だった。
「私のことわかりますか?」彼女は最初そう話した。「わかるよ!わかる!!」私は嬉しく話しました。元来、口は多く妙に元気にふるまうのが私の性格だ。
「Twitterもフォローしてますよ?」そう言われたが、誰かまではわからなかった。
私はいくつかの店舗の責任者を兼任しているので、スタッフと彼女にお店を任せ他へ向かった。彼女のいる店舗が気になるので早々にお店をしめて彼女のいるお店へ戻った。
彼女は短期のスタッフだったのでお店が閉まると同時に帰宅するのだが、残って仕事を手伝っていた。
「どうしたの?そこまでやらなくていいよ」私はそう話したが「構いません」と彼女は手伝ってくれた。他のスタッフからよくやってくれていると聞き、とても良い子だと思ったものだ。
そして、ほんの何日か後にわざわざ遅くまで無償で手伝う理由を知る。
「今はバイトをしたい」
「ここは居心地が良い」
「あまり家に帰りたくない」
すぐに3番目が大きい理由なんだと、私は確信できた。絞り出したように彼女は言ったからだ。けれど、私はそれを告げなかった。
この時からすでに私はズルかったのかもしれない。
イベントは2週間、最初の1週間は忙しくスタッフも多かった。この後、私と彼女は2人で仕事をすることとなる。
9月、今日の彼女。
今日の彼女はひどく不機嫌だった。周りのスタッフは私たちのことを勘付いているが具体的には知らない。私も彼女も語らないから。
すぐそこに他のスタッフがいるのに彼女は言った「もう何をしてでも貴方を手に入れたいと思う時期はすぎた」そして「口を開けばあなたへの文句が出そうだ」と続けた。
そんな彼女は初めてだった。よほど怒っているのだと私は思った。
「我慢するよりは良いよ」私は言った。「命を懸けて優しくするよ」と続けた。
彼女は我慢をする、そうすることが愛されるために必要なことだときっと勘違いをしてるから。いつか、昔の人の話と小さいころの話を聞いたから。
ノーリアクションの彼女に「何を言っても不機嫌になりそうだから黙るよ」と私は言った。彼女は下を向いていて口元だけ見えていたが少し笑ったように見えた。それがどんな感情か私にはわからない。仕事の指示を多めに出し、私はお店を後にして会議へ向かった。
誰もいないお店に帰って来た時、仕事は完ぺきに終わってた。
他のスタッフに別件で連絡した際、ほぼ彼女がやったと聞いた。
なぜか、彼女にお礼の連絡は出来なかった。「仕事だから」と言われるのが嫌だったのかもしれない。
今日も夜眠れなかった、この感情にまだ名前はつけられない。
と、このように彼女とのこれまでと彼女との今を書いていこうと思います。
更新頻度が早ければ、もう少し一回は短くしようかと思います。
重めのレポートか連載小説並みの文章になってますね。
読んでくれている人がいるなら嬉しい限りです。
最後にさらっとお口直しの小説紹介です。
「カフーを待ちわびて」 原田 マハ
「嫁に来ないか、幸せにします」と絵馬に書いたらほんとに来た。とコメディタッチの始まりから、とても綺麗な情景のなかで一組の男女が共に時間を過ごしていくお話し。
主人公(男)の一人称で進みます。
突然やってきた女性に戸惑い、惹かれます。自分を取り巻く環境に悩み、ぶつかっていきます。
主人公は劣等感にさいなまれ、けれどいっちょ前にプライドもあって、無駄に考えすぎて、ここぞという時に甲斐性ない。
女性なのになんでここまで見事に男の情けないところを書けるのか 笑
むしろ、女性にはバレてるということでしょうか。かっこつけたところで。
物語が1転2転と変わるときの引き込まれ方が気持ちいい本です。
「え?どうゆこと?」「いやー!どうなっちゃうの?」「そーきたかぁ…!」と次々思う。割とストーリーは王道だと思いますが、それゆえにわかりやすく面白い。
ネタバレは避けたいのですが、これを読んだことがある人読んだ方に聞いてみたい。
この本を読んで女性は「いまさら」と思うのでしょうか。
男はいつだって「これから」と思うものだと思っています。